ブログ運営していると中古ドメインという言葉を聞くことがある方も多いのではないでしょうか。
中古ドメインとは、以前に他の人や組織が登録して使っていたが、何らかの理由で所有者が放棄または更新を行わなかったため、市場で再度売り出されているドメインのことを指します。
また前の所有者が意図的にドメインを売却するという事もありますね。
中古ドメインは、すでにインターネット上で一定の認知度があるか、以前に検索エンジンでの評価(SEO)が高かったため、新規にドメインを購入するよりも価値があるとされることがあります。
なお中古ドメインの価格相場は数千円~数十万円程度で売買されている事が多いようです。
中には数百万円という事もあるようですので、価格の幅が広いですね。
今回は中古ドメインのメリットとデメリット、また私の個人的な見解についてお伝えします。
中古ドメインのメリット
中古ドメインの最大のメリットは、前の所有者がWebサイトを運営されていた際に高めてきたドメインパワーをそのまま引き継ぐことができるという点です。
ドメインパワーとはWebサイトの検索エンジン最適化(SEO)におけるドメインの影響力や信頼性を示す指標です。
具体的には、ドメインの年齢、リンクの質と量、検索エンジンによるランキング、歴史的なパフォーマンス、およびそのドメインが得ている認知度など、複数の要素に基づいて評価されます。
ドメインパワーはどのように決まるの?
ドメインの年齢
通常、ドメインが長期間にわたって存在しているほど、信頼性が高くなります。
長い間活動しているWebサイトは、安定した運営と信頼できる情報源と見なされることが多いです。
被リンク(バックリンク)の質と量
高品質なWebサイトからの被リンク(バックリンク)は、ドメインの信頼性を高めます。
リンク元のサイトの権威が高いほど、リンクを受けるサイトのドメインパワーも向上します。
検索エンジンによる評価
GoogleやBingなどの検索エンジンがどの程度Webサイトを信頼しているかも、ドメインパワーに影響を与えます。
これにはページランクやサイトの検索結果での位置付けが含まれます。
コンテンツの質
良質で関連性の高いコンテンツを持つWebサイトは、訪問者や検索エンジンからの評価が高くなります。
これによりドメインパワーが向上します。
PV(ページビュー)と読者の行動
Webサイトに多くの訪問者がいて、長く滞在する、ページビューが多いなどの読者の行動は、Webサイトが価値あるコンテンツを提供していると評価され、これがドメインパワーの向上に寄与します。
ドメインパワーが高いサイトは、新しいコンテンツやページが検索エンジンによって速やかにインデックスされ、検索結果で上位に表示される傾向があります。

これにより、より多くの検索によるWebサイトへのアクセスが期待できるようになります。
新規ドメインを取得した場合はドメインパワーを長い年月をかけて、自分で0から育てていく必要があります。
一方、中古ドメインを利用すると、ドメインパワーを高める作業をスキップできるのでメリットがあると言われているのです。
中古ドメインのデメリットとは?
中古ドメインの利用には、メリットだけでなくいくつかのリスクも存在します。
リスクを理解し、中古ドメインの購入の前に適切な調査を行うことが必要です。
検索エンジンによるペナルティ
過去にそのドメインがスパムや不正なSEO手法(ブラックハットSEO)で使用されていた場合、Googleなどの検索エンジンにペナルティを受けている可能性があります。

これにより、検索結果でのランキングが大幅に低下するリスクがあります。
法的問題
ドメイン名が他の企業の商標を侵害している場合、法的なトラブルに巻き込まれることがあります。

特に知名度の高いブランド名が含まれているドメインは、購入後に商標権の問題で訴えられる可能性があります。
前オーナーによる不正使用の歴史
ドメインが以前に詐欺サイトやフィッシングサイトとして使用されていた場合、そのドメインの信頼性が損なわれていることがあります。
これは、将来的なビジネスに悪影響を与えかねません。
サーバーとの関連付け問題
以前のオーナーがドメインを悪意ある活動に使用していた場合、特定のISP(インターネットサービスプロバイダ)や国からアクセス遮断されている場合があります。
SEOパフォーマンスの誤解
過去に高いSEO評価を受けていたとしても、検索エンジンのアルゴリズムが変更されているため、過去のパフォーマンスが現在や未来に直接つながるわけではありません。
アドセンス収益を目的としたブログ運営における中古ドメインの利用について
私の知る限りですが、トレンドブログで中古ドメインを利用されている方は、月50万や100万などの大きな成果を出されている方が多いような印象を受けます。

つまりアドセンス収益を目的としたブログ運営者が中古ドメインの利用することは効果的であると思います。
一方で、月50万や100万を稼がれた場合も、大きな成果をあげられたのはその1か月だけに終わり、同じ中古ドメインを使用し長期で稼ぎ続けている方はあまり聞きません。
これは大きな成果を上げた後に、ドメインがGoogleからペナルティを受け、アクセスが激減することが多いからです。

その理由は、前の所有者が培ってきたドメインパワーを利用して、自分のブログを育てる行為を省略しているわけですからGoogleがそれを歓迎するわけはないですよね。
なお、この場合のペナルティ解除は困難だと思います。
つまり、アドセンス収益を中古ドメインの利用で稼ぐ場合、トレンドネタで短期で大きな金額を稼ぐ目的でならOKですが、長期で稼ぐ目的では厳しいという印象です。
私はトレンドに苦手意識が強いこともあり非トレンドでブログ運営をしているため実は中古ドメインを購入したり利用したことはありません。

長期で安定的に稼ぐことを目指しているため、個人的には今後も中古ドメインを使用する機会はおそらくないかなと思います。
しかし、トレンドブログを運営される場合は、短期勝負で稼げる可能性が高くなるので試してみても良いかも知れませんね。
まとめ
今回は、中古ドメインについてのメリットとデメリットと、またアドセンスブログでの利用についての個人的見解をお話しました。
うまく使えば効果的に稼げるので否定はしませんが、私はおそらく使わないだろうなという事で今回は締めさせていただきます。
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